卸売・BtoBでWooCommerceを使っていて、得意先ごとに掛率や個別単価が違う場面を想定しています。営業が客先に持っていくカタログを得意先ごとに値段を変えて作りたいのに、WooCommerceの管理画面から出せるのは店頭価格1本のPDFだけ。結局Excelに商品を貼り直して、A社には980円、B社には1,050円と会社ごとに手で値段を打ち替えている、という運用に心当たりがあるかもしれません。
もうひとつ、印刷所に入稿するPDFで日本語が文字化けして困った、という方も対象です。フォントが入っていないサービスで作ると、商品名が四角い記号の連続(いわゆる「豆腐」)になったり、PDF上で文字を検索・コピーできなくなったりします。
商品データに得意先ごとの価格を組み合わせて読み込ませると、その得意先専用の値段に置き換わった商品カタログPDFが自動でできあがります。もとの価格は打ち消し線つきで併記されるので、値引きの内容も一目で分かります。日本語フォントもPDFの中にきちんと埋め込まれるので、印刷会社に渡しても文字化けせず、文字の検索やコピーもできます。表紙・目次・カテゴリごとのページ分け、バーコード表示にも対応しています。フォントに無い字がある場合も黙って崩さず、一覧で教えてくれます。
導入のときだけは、パソコンの操作に慣れた方か、社内外の詳しい方に環境を整えてもらう必要があります。整ってしまえば、あとは普段の作業の中で使えます。これはWordPressの管理画面に組み込む追加機能ではなく、WooCommerceやWordPressのサーバーに直接つなぐこともしません(サイトの裏側の仕組みに接続することは一切ありません)。パソコンにダウンロードして使う単体のツールで、商品データのファイルと得意先ごとの価格を書いたファイルを渡すと、すべてパソコンの中だけで処理されます。データがインターネットに送られることもありません。
値段が複数の形でかぶっている場合は、得意先ごとの個別単価をいちばん優先し、次に商品ごとに設定した掛け率、得意先全体の掛け率、セール価格、通常価格の順に選ばれます。WooCommerceから書き出した商品データは、日本語・英語どちらの見出しでも、文字コードがどちらでも自動で見分けて読み込みます。見出しの名前が違う場合も対応関係を指定できます。画像はファイル名で探すので、あらかじめ用意しておいたフォルダの中から自動で拾われます。日本語フォントはIPAexゴシック(再配布可・同梱)を、実際に使った文字だけ埋め込む仕組みです。
処理が終わると、PDFと一緒に確認用のレポートも出力され、画像が見つからなかった商品、価格が空の商品、バーコードの桁数が合わない商品、フォントに無い文字などが一覧で分かります。これらがあっても処理は途中で止まらず、最後まで作り切ります。
WordPressには無料の追加機能「PDF Catalog for WooCommerce」が実在し、全店・カテゴリ別・単品のPDFをサーバ側で出せます。レイアウト切り替えやデザイン調整があり、管理画面に統合されていて、お客さん自身にダウンロードもさせられます。商品データは常に最新で、無料です。
商品説明では、デザインの自由度・WordPress管理画面への統合・在庫の自動連動はこの無料の追加機能のほうが優れていると正直に書かれており、得意先ごとの価格差が無い、管理画面からボタン一つで出したい、デザインを凝りたいという場合はこの製品は要らないと線引きされています。
買う理由になるのは3点だけです。1つ目は、得意先ごとに価格を差し替えた台帳を出し分けられること(無料の追加機能は店頭価格1本のみ)。2つ目は、日本語フォントを自前で(実際に使った文字だけ)埋め込んでいること(無料の追加機能はサーバ任せで、フォントの用意は利用者の仕事になります)。3つ目は、税別と税込を1商品ごとに必ず併記し、端数処理の仕方を1か所に集約してテストで固定していることです。「この3点以外では、無料の追加機能に勝てません」と明言されています。
BOOTHでのダウンロード販売(zip)で、単品買い切り12,800円(税込)。月額・従量課金はありません。ライセンスキーやオンライン認証はなく、購入者本人と同一事業者内であれば台数制限なく使えます(本体の再配布・転売は禁止)。作成したPDFの利用に制限はなく、商用利用も取引先への配布も自由です。
← 他のお悩みも見る